太宰治の名言30選!天才作家の思想とは?

「人間失格」など有名な小説を数多く残した太宰治。

少年時代は成績優秀で知られていましたが、思想運動に参加したり、薬に溺れたり、自殺未遂を繰り返したりと波乱万丈な一生を送っていきました。

しかし、太宰の小説は暗いばかりではなく、陽気な面をのぞかせて私たちをニヤッとさせてくれるんです。そんな両面性を持つ作家が太宰治でした。

今回は彼の残した名言の数々を哲学・思想・恋愛・幸福といったジャンル別でご紹介したいと思います。

太宰治の名言をジャンル別に紹介

哲学・思想

f:id:bunngou50:20180612100621j:plain

太宰は人間というものを深く見つめています。だから彼の書く言葉は「確かにその通りだなぁ…」と思うものばかりなのです。

短い言葉でもって、人の心を揺さぶるのは並大抵のことではないですが、太宰はやすやすとそれをやってのける作家でした。

まずは、彼の思想の全体像を覗いてみましょう。

・学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものなんだ。

けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一つかみの砂金が残っているものだ。

これだ。これが貴いのだ。勉強しなければいかん。(正義と微笑)

・僕は今まで、説教されて、改心したことが、まだいちどもない。

説教している人を、偉いなあと思ったことも、まだ一度もない。(正義と微笑)

 ・不良とは、優しさの事ではないかしら。(斜陽)

 ・大人とは、裏切られた青年の姿である。(津軽)

・年月は、人間の救いである。

忘却は、人間の救いである。(お伽草子・浦島さん)

・鉄は赤く熱しているうちに打つべきである。

花は満開のうちに眺むべきである。

私は晩年の芸術というものを否定している。(もの思う葦)

・とにかくね、生きているのだからインチキをやっているのに違いないのさ。(斜陽)

・信じられているから走るのだ。

間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。(走れメロス)

 ・怒る時に怒らなければ、人間の甲斐がありません。(駈込み訴え)

・好奇心を爆発させるのも冒険、また、好奇心を抑制するのも、やっぱり冒険、どちらも危険さ。(お伽草子)

・どうも、陸上の生活は騒がしい。お互い批評が多すぎるよ。陸上生活の会話の全部が、人の悪口か、でなければ自分の広告だ。うんざりするよ。(お伽草子・浦島さん)

・人は人に影響を与えることもできず、また人から影響を受けることもできない。(もの思う葦)

・真実は行為だ。愛情も行為だ。表現のない真実なんてありゃしない。(火の鳥)

恋愛

f:id:bunngou50:20180612100440j:plain

自由奔放に恋愛生活を送った太宰治。文豪と呼ばれる人の中でも随一のモテる男でした。

そんな彼はやはり、恋愛や女性について多くの名言を残しています。太宰の恋愛観はどんなものだったのか、残された言葉から考えていきましょう。

・私は、ひとの恋愛談を聞く事は、あまり好きでない。

恋愛談には、かならず、どこかに言い繕いがあるからである。(令嬢アユ)

・理窟はないんだ。女の好ききらいなんて、ずいぶんいい加減なものだと思う。(女生徒)

・恋愛とはなにか。私は言う。それは非常に恥ずかしいものである。(チャンス)

・人は本当に愛していればかえって愛の言葉など白々しくて言いたくなくなるものでございます。(新ハムレット)

・愛はこの世に存在する。きっとある。見つからぬのは愛の表現である。その作法である。(思案の敗北)

・恋愛は、チャンスではないと思う。私はそれを意志だと思う。(チャンス)

・怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに、愛の実体があるのだ。(新ハムレット)

・愛することは、いのちがけだよ。甘いとは思わない。(雌に就いて)

・惚れられるつらさ、愛せられる不安。(人間失格)

幸福

f:id:bunngou50:20180612100414j:plain

万人が思い描くような幸福を、太宰治は望んでいなかったように感じます。

いや、望んでいたのかもしれませんが、「自分にはそんな資格はない」と感じていたのかもしれません。

しかし、だからと言って悲観的になるばかりではいけないと葛藤する、太宰の苦悩が伝わってきそうな言葉の数々です。

・人間三百六十五日、何の心配も無い日が、一日、いや半日あったら、それは仕合せな人間です。(ヴィヨンの妻)

・笑われて 笑われて つよくなる(HUMAN LOST)

・弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我するんです。

幸福に傷つけられる事もあるんです。(人間失格)

・君のような秀才にはわかるまいが、「自分の生きていることが、人に迷惑をかける。僕は余計者だ」という意識ほどつらい思いは世の中に無い。(パンドラの匣)

・人間は不幸のどん底につき落され、ころげ廻りながらも、いつかしら一縷の希望の糸を手さぐりで捜し当てているものだ。(パンドラの匣)

・幸福の便りというものは、待っている時には決して来ないものだ。(正義と微笑)

・誰だって、みんな、 深い傷を負って、そしらぬ振りして生きているのだ。(火の鳥)

・幸福感というものは、悲哀の川の底に沈んで、かすかに光っている砂金のようなものではないだろうか。(斜陽)

・人間の生活の苦しみは、愛の表現の困難に尽きるといってよいと思う。この表現のつたなさが、人間の不幸の源泉なのではあるまいか。(惜別)

太宰治の名言をもっと知りたい人へ

f:id:bunngou50:20180820172141j:plain

数多くの名言を残している文豪、太宰治。

「太宰の名言をもっと知りたい!」「手元に置いておきたい!」

そんな方におすすめなのが、「太宰治100の言葉」という本です。

彼の作品だけではなく、本人が実際に書いた手紙からも引用されています。

太宰の写真も収録されているので、写真集のようにも楽しむことができます。

見たことのない太宰の表情を見ることができ、ファンにはたまらない1冊となっていますね。

また、類似の本としては「生まれてすみません 太宰治-一五〇の言葉」。という本もあります。

こちらは作品の中から名言を抜粋しており、比較的短めの言葉が収録されています。

心にグサッとくる切れ味の鋭さを求めている方にはこちらのほうが合うと思いますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です